ノエビアなど「むくみ」対策商品続々 新社会人狙い需要“青田買い”

　化粧品メーカーが、足のむくみの改善に役立つ商品を相次いで投入している。慣れないデスクワークや外回りなどに励む新社会人は、足がむくみがちといわれており、新生活が始まるこの時期に新商品を投入することで、需要を取り込んでいく。

　ノエビアは２５日から、寝ている間にむくみをやわらげる靴下「ニューフィット　ナイトソックス」（２１００円）を発売する。履いて寝ることで足に適度な圧力がかかって、むくみがやわらぐ仕組みだ。ひざの部分は動かしやすいようにゆったりとした構造にし、ひざ裏は汗を逃がすメッシュ加工を施すことで、履き心地のよさも追求した。

　また、塗るだけで肌を引き締める「ビューティーボディジェル」（３９９０円）も同時に発売する。ナイトソックスを履く前に塗ると、効果的にむくみを取ってくれるという。同社では、「足がむくみやすく、寝る時間も有効に使いたい新社会人をねらう」としている。

　ＤＨＣは昨年１２月から、むくみを防ぐドリンク剤「ムクノン」（１０本２１００円）を販売している。生薬エキスの働きで水分や血液の流れをよくし、むくみを予防する。パイナップル味で飲みやすくしており、朝飲めば、夕方まで足のラインを保つというのが売り物だ。

　同社はこれまで、むくみ対策の栄養補助食品や靴下を展開してきたが、ドリンク剤の発売は初めて。手軽さを武器に、顧客の裾野を広げていく。 エルソード rmt


　化粧品や日用品を手がけるエスエスエルヘルスケアジャパン（東京都渋谷区）は、外出時にむくみを予防する「おそとでメディキュット」の靴下とストッキング（８４０円?１６８０円）を３月に発売した。外見は通常の靴下などと変わらないが、太ももとふくらはぎ、足首に圧力をかけ、足を引き締める。

　各社とも、特に女性の囲い込みを図る。男性に比べて筋肉の少ない女性は足にたまった水分などを押し返す力が弱いことなどから、むくみに悩むことが多いからだ。

　ノエビアによると、女性の約４割が足のむくみを感じ、うち９割弱が改善したいと考えているという。

　むくみは働く女性に多くみられる“現代病”。対策商品の潜在需要は大きい。化粧品会社以外では、ハウス食品もドリンク剤を発売しており、今後、新規顧客の獲得に向けた競争は業界の垣根を超えて、一段と激化しそうだ。（中村智隆）

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引用元:三國志 専門サイト